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継手金具(接続部の形状,アセンブリ部の形状)

技術情報項目

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正しいホースアセンブリの選択 >>7:継手金具の選択
 
ホースアセンブリの継手は、一般に機器又は回路との接続部、六角部、及びホースとのアセンブリ(組立て) 部から構成されており、多くの種類があります。
継手の選択には、先ずホースアセンブリの耐圧その他の要求性能と、耐候その他の外部条件に適合するものを検討して、形状、材質を選定しなければなりません。
安易な継手の選定は、ホースアセンブリのもれ、継手の離脱、破損などの危険なクレーム発生の原因となるので注意が必要です。
継手の接続部及びアセンブリ部の種類、特徴は次の通りです。
 

7-1接続部の種類

継手の接続部の種類は、内圧のシール方法の種類及ねじ、フランジの種類などの形状と、材質によって分けられる。 形状の主なものは、表の通りであり、材質は大部分が鋼材(SC,SS)ですが、用途によってステンレス材(SUS)、 黄銅材(C)その他の特殊材のものもあります。
   表 : 接 続 部 の 形 状
シール方法の種類
シール部の構造
ねじ、フランジの種類
特 徴
ねじシール
ねじのテーパ面でシールするもの。
テーパねじ。
R(RT)ねじ。
取扱いが容易(ただし、サイズが大きくなると取付が困難)

振動に弱い。

入手が容易で価格が安い。

種類が多く複雑。
ねじの締付トルクが高い。
高圧では不適。
エルボの方向が決め難い。
シールテープが必要。
メチルタッチシール
金属の円すい面又は球面の線接触でシールするもの。
平行ねじ。
G(PF)ねじ。
Mねじなど。
ねじの締付トルクは管理が
必要である。
(3・8参照)
Oリングシール
ねじ部の奥又は端面の溝にOリングを入れてシールするもの。
平行ねじ。
G(PF)ねじ。
Mねじなど。
取扱いが容易、特に大サイズでも小さい治具が使える。
高圧に適する。
振動に強く、ねじの締付トルクが低い。
入手が比較的容易。
価格が高い(但し、保守管理コストは安い)。
種類が少なく、比較的簡単。
方向が決めやすい。
Oリング必要。
フランジ面の溝にOリングを入れてシールするもの。
フランジ。
スプリットフランジ。
210㎏f/c㎡管
フランジ(角フランジ)。
パッキンシール
ねじの端部面にパッキンを入れてシールするもの。
平行ねじ。
G(PF)ねじ。
Mねじなど。
取扱いは、サイズが大きくなると困難。
主として、低、中圧用で、高圧には、不適。
振動に不適。
入手やや困難。
価格は比較的高い。
種類が少ない。
パッキン必要。
フランジの面にパッキンを入れてシールするもの。
フランジ。
各種管フランジ。
(丸フランジ)。
※備考;ねじの種類の( )内は旧名称。
 

7-2アセンブリ部の種類

継手のアセンブリ部の種類は、加締式、リューザブル式、クランプ式などのアセンブリの型式と材質によって分けられる。
アセンブリの型式の主なものは表の通りであり、材質は一般には接続部と同材質のものが多いが、用途によっては接続部と異質の材質のものが使われることもあります。
   表 : ア セ ン ブ リ の 形 状
アセンブリの形式
アセンブリの方法
特徴
加締式
継手の外筒部を変形させて、ホース端部を締込みアセンブリするもの。
アセンブリ用の特定の機器が必要。
高圧、超高圧に適する。
振動や衝撃圧力のある場合に適する。
アセンブリするホースの寸法は、比較的厳しい。
価格中程度。
継手の再使用不可
リューザブル式又は
リニューアブル式
 ホースに取付けた外筒部に、しん管部をねじ込んで、ホース端部をおし拡げるか、 又は内装したスリーブを押しつぶしてアセンブリするもの。
スパナ等でアセンブリ出来る。
高圧に適する。
振動や衝撃圧力のある場合に適する。
ホースの寸法は厳しい。
価格は高い。
継手の再使用ができる。なお、リニューアブルの場合は、スリーブの交換が必要。
クランプ式又は
バンド式
ホースに取付けたしん管部を、ホースの外周からクランプやバンドで締付けてアセンブリするもの。
低圧用で、中・高圧に不適。
振動や衝撃圧力のある場合不適。
価格安い。
継手の再使用可。
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