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使用温度(流体の温度,雰囲気の温度)

技術情報項目

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正しいホースアセンブリの選択 >>3:使用温度による選択
 
ホースアセンブリは、規定の使用温度に適合した材質、構造で製作されているが、 ホースのゴムは、規定を超えた温度で使用されると熱硬化を生じ、劣化が促進されて、クラック(割れ)を発生し易くなり、 また規定以下の低温では硬さが増して折れ易くなる性質があり、温度条件によって継手の装着性能に大きな変化を受けます。 このため、ホースアセンブリの使用温度による選択には、流体温度と雰囲気温度の十分な検討が必要です。 なお、一般のホースアセンブリの規定使用温度は、主として高温域は流体温度を低温域は雰囲気温度を考慮して決められています。

3-1流体温度

流体温度とは、ホースアセンブリの中を流れる流体の温度を言います。
流体温度は、機器が停止して放置されている時は常温になっているが、稼働すると回路の流体摩擦などの影響で上昇し、また季節によっても異なるので、ホースアセンブリを使用する機器の流体温度の上限と下限を確認することが重要です。

3-2雰囲気温度

雰囲気温度とは、ホースアセンブリをとりまく周囲の温度を言います。
溶鋼炉などの近くでは、雰囲気温度は高くなり、冷凍倉庫の中などでは低くなるので、使用条件として雰囲気温度の上限と下限を確かめることが重要です。
なお、ホースアセンブリを規定使用温度の高温域に近いか又は超えた雰囲気温度で使用する際は、予めホース アセンブリメーカと協議して断熱材で包んで保護するなどの対策が必要です。
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