本文へ移動

流体の圧力(圧力の種類,頻度等)

技術情報項目

tc01.jpg
正しいホースアセンブリの選択 >>1:流体の圧力(圧力の種類,頻度等)
 
液圧機器又は回路の流体の圧力は、実用上は負圧を伴うもの、静的なものから衝撃圧力の加わるものなどまで多様です。したがって、ホースアセンブリの圧力の選択にあたって、各種圧力態様の中からどの物を選定の基準にするかは、トラブルを避けるため重要です。

1-1:最高使用圧力

ホースアセンブリの使用にあたり、連続して使用することの出来る最高圧力をホースアセンブリの最高使用圧力といい、静的圧力で使用する場合には、ホースアセンブリの規定された最高使用圧力によって選択すればよいが、最高使用圧力はリリーフセット圧力に対応した選定をすることが望ましい。
 

1-2:衝撃圧力が加わる場合

一般に使用されるホースアセンブリの内部圧力には、液圧回路の開閉に伴う過度的な圧力上昇が加わる。この圧力を衝撃圧力と呼び、その最高値を最大衝撃圧といいます。
このような衝撃圧力を受けるとホースの補強層が疲労して、ホースアセンブリの耐用年数に大きな影響を与えるので、ホースアセンブリを使用する回路の最大圧力がホースアセンブリの規定値を超える場合には、その最大衝撃圧力に適合したホースアセンブリを選択しなければなりません。
なお、衝撃圧力の発生が予想される場合には、実際に計器で把握することが重要です。衝撃圧力は瞬間的なため通常の圧力計で測定する事が困難なので、オシロスコープなどを使用して圧力波形を確かめることが必要です。
 

1-3:リリーフセット圧力と耐用命数

ホースアセンブリを規定の最高使用圧力を超えた高い圧力で使用すると、当然ホースアセンブリの破損又は耐用命数の低下をまねくので、リリーフセット圧力をホースアセンブリの最高使用圧力を超えてセットすることは避けた方がよい。
 

1-4:負圧が加わる場合

ホースアセンブリは、規定の圧力に耐えるように設計製造されているので負圧にも十分使用出来ると判断するのは危険である。負圧が加わるとホースの内面層の落ち込みなどの不具合がおきることがあります。一般的にホースアセンブリは小さい一時的な負圧には耐えられるが、負圧が大きい場合には必ずホースアセンブリメーカーとの協議が必要です。
TOPへ戻る